Windows Live メール のナゾ仕様(罠)と対策

Windows系OSで多くの人が使っている Windows Live メール(以下、ライブメール)。

私自身は、マイクロソフトのメーラーはこれまで、テスト以外では使ったことがない。
伝統的にメーラーとして色々とお粗末な仕様だったのが理由だが、相変わらず多くの人が使ってるので、さすがに最近のは問題もなく使い勝手もいいんだろうな、と勝手に思っていた。

ところが、ひょんなきっかけ(職場の同僚のヘルプ)から、ライブメール2011(2012も)の動作を調査してみると、とんでもない仕様だということが分かった。

結論から言うと「ライブメールから添付ファイルを直接開いて変更し、上書き保存すると、あとから変更内容を救出するのが極めて難しい」というもの。

この罠、具体的に説明すると、
添付ファイル
こんな風にエクセルとかワードの(何でも構わないが)添付ファイルが届くと、人の心理としてダブルクリックしてすぐ開きたくなるもの。

確認ダイアログ
ここでこんなダイアログが出て注意喚起されるが、[開く]を押すわな、ふつう。

するとエクセルファイルなら、最初に編集できない状態でオープンする(EXCEL2010の場合。他のVer.は試してない)。
編集有効
ここで、中身を編集したい!けどできない状態だったら、上の黄色いバーに出ている[編集を有効にする]を見つけてプチッと押す、というのが道理です、ハイ。

編集が終わったら、保存アイコンを押して閉じるのがふつうだよね。
この場合、上書き保存になるんだが、エクセルからは何も反応がないので、「ちゃんと保存したぞ」と思っちゃうわけだ。

ちなみに、ここで[名前を付けて保存]したあなたはセーフ、上がりです。抜けてください。

万一、保存を忘れてエクセルを閉じようとしたときは、
確認ダイアログ
このようにダイアログが出るので[保存]ボタンを押せば安心、と思っちゃう。
(ここでも[キャンセル]をクリックして[名前を付けて保存]すればセーフですが・・)

ところが、編集して保存したはずのファイルをあとで開こうと思っても、保存場所が分からず、どこにも見当たらない。
エクスプローラの検索に掛からないし、消えたのかと思って復元ソフト(フリーソフトの「復元」でテスト)を走らせても引っかかってこない。
実際のところ、ほとんどの場合はディスク上から抹殺されているようだ。

「ほとんど」と言ったのは、編集・保存の直後なら消えていないから。
保存直後にライブメールに戻って、他の操作は一切せず、添付ファイルを同じように開くと、編集後の内容が残っている。
ただし、ライブメール上で別のメールにフォーカスを移すだけで、抹殺される。
ライブメールを閉じても、もちろん抹殺。
さらに、保存直後にライブメールに戻ったとき、添付ファイルを開かずに[名前を付けて保存]すると、編集前の内容のファイルが保存される、という罠まで仕込まれている。

この罠には、多くの人が一度ならずやられているのではないだろうか。
「○時間のオレの労働を、返せーッ!」って感じで。

こんなナゾ仕様、意図がまったく分からないが、MSだけを批判するつもりはない。
懲りたユーザーは、別のメーラーを使えばいいだけの話だから。
まあ、それが難しいユーザーもたくさんいるのが現状だから、やっぱりMSの責任は重いかも。

…以下補足だが、Windows7の32bit版で調査の結果、保存フォルダは以下の場所だった。
C:¥Users¥[ユーザー名]¥AppData¥Local¥Microsoft¥Windows¥Temporary Internet Files¥Content.IE5¥????????¥
[ユーザー名]のところにはWindowsのログオンユーザー名が入り、????????にはランダムな英数字8文字が入る。

ところが、Content.IE5以下のフォルダ、ファイルはエクスプローラからは見えず、開くことができない。
フォルダ設定で隠しファイル・システムファイル表示をオンにしていてもダメ。
ただし、フルパスが分かっていれば、cmd.exeを立ち上げて、コマンドラインからなら、保存フォルダまで行って該当ファイルにアクセスできる。
コマンド
なぜこんな変な場所に一時ファイルを保存するかは意味不明。

結論として、ライブメールのユーザーは、いじる添付ファイルはまずどこかに保存する、という習慣づけをするしかない。

やっちまったときの救済可能性は、次の2つだけ。
1.編集・上書き保存直後にライブメールに戻って、他の操作は一際せず、添付ファイルをダブルクリックで再度開き、名前を付けて保存する。
2.編集・上書き保存直後にライブメールをいじらずにcmd.exe(コマンドライン)を起動し、上記の保存フォルダ内の該当ファイルを、別の場所にコピーする。

予防措置として、Content.IE5以下のファイルをバックアップする、という手も考えられる。
これは、変更の監視やフィルタなど、いくつかの機能を組み合わせないと現実的にはなかなか難しい。
ちょっと調べたところ、フリーではLazuliteというソフトが使えそうに思えたが、MSOffice系のファイルに対しては一部制限があるようだ。

一番オススメの対策は「Windows Live メールの使用をやめて、別のメーラーに乗り換える」というもの。
たとえば、無料のThunderbirdや、私が使っている秀丸メールでは、添付ファイルのダブルクリックは読み取り専用で開くので、編集後に保存ボタンを押すと、必ず[名前を付けて保存]になるので安心。

…どなたかの参考になれば幸いです。

P.S. この記事を書いた直後、最新版の Windows Live メール 2012 が出ていたので、そちらでも上記の仕様を確認したところ、2011とまったく同じ動作となった。
残念だけど、予想通りの結果…。

ふだん使っていないせいもあるけど、2012になってどこが変わったのか、全然分からなかった。
唯一気付いたのは、添付ファイルアイコンがアニメーションで表示されるようになっていたことだが、今回採り上げた(ほかにも色々ありそうだが、)使用上の重大な問題は棚上げにして、どうでもいい見栄えの向上に手間を掛けるというのは、どうなんだろうか。

私には実害がないのでどうでもいいが、MSはたくさんのユーザーを囲っているという自覚がなさすぎ。

 
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