沈胴カメラ(手動)

先日、防水カメラをTG-850に更新したけど、正直、写りにはちょっと(いや、かなり)ガッカリだった。
その反動で、ふだん気軽に持ち歩けて写りのいいカメラがほしくなってしまった。

ネット等で色々情報収集すると、たまたま、型落ちで7割引ぐらいになっているフジのXF1を発見。
さんざん迷ったあげく、赤皮をゲットした。
xf1s01
ネットのレビューを見る限り、結構トラブルの多い機種のようだが、これが1万円台半ばで買えちゃうのは破格(というか、処分価格?)。

撮像素子が2/3型と大きめで、広角25mmからの明るいレンズ、手動による沈胴(ちんどう)操作(兼電源オンオフ)というギミック。
もろ、ツボのカメラです、ハイ。

「沈胴」というのは、読んで字の如し、レンズがボディに沈み込む(格納される)ことをいう。
一般的なカメラの形は、ボディからレンズが飛び出している。
撮影時はホールディングしやすくなるし、そんなに問題にならないけど、保管や携帯のときには、かさばっておさまりが悪い。
それで、使わないときはレンズをボディの中におさめてしまおう(または出っ張りを減らそう)ということから出てきたものが、「沈胴」カメラ。
xf1s02
XF1は、レンズを引き出すとこんな感じ。まだ電源は入っていなくて、メーカーでは「スタンバイ状態」と呼んでいる。

かつて、フィルムのコンパクトカメラも、電池とモーターを使ってフィルム巻き上げやオートフォーカスが入るようになってからは、この沈胴式がとても増えた。
xf1s03
たとえばこのニコンミニ。
名前の通りちっちゃいのに、写りのよさで人気だった。
xf1s04
リコーR1S。
今に続く銘器、GRシリーズの原型となるR1シリーズ。
パノラマ撮影用に専用の追加レンズを内蔵していて、内部をちょっとゴニョゴニョすると、通常フォーマットで30mmF3.5と24mmF8の2焦点カメラにカンタンに改造できたのがポイント高かった。
当時、28mmのコンパクトはいくつかあったけど、さすがに24mmはなかった(はず、たぶん)。
r1s-01
24mmだと四隅がちょっと欠けるけど、写りもそこそこよくて、なかなか使えた。
昔、新婚旅行でイタリアに行ったときも、2焦点を切り替えてバシバシ撮って大活躍した。

…ちょっと脱線したけど、これらのフィルムコンパクトも、電源OFF時はレンズがボディに格納されている。
で、スイッチオンすると、電動でウィ~ンとレンズがせり出してくる。
この電動(自動)で沈胴する機種は、特に「沈胴カメラ」とは呼ばれなかった。
なぜか、手でレンズを引き出し、また格納する機種に限って、わざわざ「沈胴カメラ」と呼ばれ、珍重される。なんでだろう?
まあ、モーターのチカラで勝手に出たり入ったりするのは、一般にはウケるかもしれないけど、カメラヲタにとっては面白くも何ともない、という気持ちはよく分かる。

今のコンパクトデジカメでは、「電動沈胴」は「屈折光学系」と並んで、当たり前すぎるほどフツーになっている。
「沈胴」は、ほとんど死語に近い。
そんなトコロに出てきた「手動沈胴」のXF1は、レトロっぽいルックスと基本スペックの高さもあって、この手のカメラ好きには見逃せないインパクトがある。

そんなXF1と同類の「手動沈胴」カメラがなかったか、宝(ゴミ)の山をあさると・・あった。
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ミノルタのハイマチックC。
何だか、ビタミンCがレモン50個分ぐらい入ってそうな名前のカメラ。
こいつは格納時でも、そこそこレンズが出っ張っている。
xf1s06
前面の緑のボタンを押すと、「バコッ」とレンズが飛び出してくるのがおもしろい。
これで撮影可能な状態になる。
それほど沈胴時と差がないので、わざわざ沈胴にする必要があるの?と言われると「?」だけど、それでもこのギミックがあるだけで楽しい。
私的評価はバコッ!と上がってしまう。
xf1s12
この機種は底面までキレイに合皮が張られている。
取って付けたようなグリーンのボタンもチャーミングで、ハイマチックシリーズの中では一番かわいくてオシャレ。
xf1s07
さて、新旧の沈胴カメラを並べてみた。
XF1がクラシカルなデザインのため、何だかしっくりなじんでいる。
xf1s08
XF1は、スタンバイ状態から鏡胴をひねるとさらにレンズが飛び出してきて、広角端で電源が入り、撮影可能になる。
xf1s09
そのまま手動でズーミングして、望遠端でこの状態。
XF1は沈胴、電源オンオフ、ズーミングを一つのリング、一連の流れで操作できるのがよいところ。
xf1s10
ずいぶんと前から、電源ボタンを「ポチッ」として撮影に入るのにすっかり慣れてしまってたけど、レンズをクリクリして引き出す方が「今から撮るぞ」的なノリで、イイ感じ。
正直、とっさの時には、ちょっと手間だけど…
xf1s11
XF1は、フィルム時代の「沈胴カメラ」と同じ魅力を備えている。
xf4photo
写りは、さすがにAPS-Cクラスには及ばないにしても、欲求不満のたまらない、十分に満足のいくもの。
フィルムシミュレーションなど、色々な機能・設定があるので、試しながら使いこなす必要がありそう。

おもな不満点は、
・せっかくの手動沈胴なので、本体2点支持で横吊りにしたかった
・電源を入れると、ズームリングが広角端を通りすぎてしまう
 電源オン時の広角端にクリックストップを入れてほしかった
・底面の電池フタ(プラ製)がグラグラして安っぽい、あたりかな。

この先、耐久性が心配だけど、しばらくは釣り以外のメインカメラになりそう。

 
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